台湾ヤフーニュース
『アメリカは中国の台湾侵攻で、TSMCを爆撃すると噂。邱國正国防部長は誰であれ、国軍は許さない』
中国が台湾を侵攻するのは、半導体製造工場があるからであり、それ以外に台湾を取る価値は中国にほとんどない。だから中国が台湾を侵攻した時には、TSMCの工場を爆撃するのが米軍にとって一番コストが安い。
それに対して台湾軍が反撃すると言っている。
台湾の国防部長がこの話をしたのは、アメリカのニュースで、下院のモートン議員が中国を止めるためには、TSMCを爆撃するべきであるとミルケン研究所のグローバルフォーラムで話をしているからだ。
中国軍事侵攻時にTSMCを爆撃するというのは、突然に始まった話ではなく、アメリカ議会の議員の間では、2021年に発表されたアメリカで人気の軍事論文、台湾有事の際にはTSMCを爆撃しようという台湾焼土作戦の論文をもとに、台湾有事が起これば、アメリカ軍は中国と対峙する力がないので、台湾のTSMC工場を爆撃して台湾を侵攻する価値を無くそうと以前から言ってきている。
それをミルケン研究所のグローバルフォーラムで話されたのが、ニュースで流れたので、台湾でもそんな乱暴なという話になっている。アメリカの下院議員の台湾焦土作戦が一番良い方法だと言ったことに対して、台湾の世論が動揺している。
それに対して台湾の邱國正国防部長が、誰がTSMCを爆撃しろと言おうと台湾軍はこれを許すことができるだろうかと強調した。台湾軍の国家安全基準を超える限りには、台湾軍は確実に反撃するだろうと回答している。
報道によれば、TSMCは台湾軍の戦闘力を支える重要な防衛産業のサプライヤーでもあるので、台湾軍の主要インフラの保護対象となっている。
以前のニュースでも、台湾焦土作戦でTSMCを爆撃するという話が持ち上がった時に、台湾軍がTSMCの周りを警備することもあった。
TSMCは台湾軍の軍事サプライヤーであるだけではなく、解放軍のミサイル用AIチップを製造しているので、台湾としても中国としても絶対に守りたい。
TSMCを攻撃するなら台湾軍は米軍と戦うと言っている。このニュースの中では、TSMCは解放軍というお客様の軍事用チップを供給するサプライヤーなので、守らなければいけないとは口が裂けても絶対に言わないが、現実はそういうことになっている。
TSMCが中国のミサイル用チップを提供していることも何度か報道されていて秘密でも何でもない。台湾政府はTSMCに、中国解放軍にチップを供給してはいけないとも言わずに、TSMCを攻撃しようものなら、米軍だろうが、誰であろうが絶対に徹底抗戦すると宣戦布告をニュースでしてしまった。
仮に中国が台湾を軍事侵攻すれば、米軍が台湾全体を守るために一番コストが安い形でミサイルでTSMCの工場を爆撃する。それに対して台湾軍は米軍と徹底的に戦う。
台湾有事が起こった時に、「台湾有事は日本有事」とずっと宣伝してきたわが国の政府は、自衛隊を一体誰と戦わせるのか。台湾軍と共に米軍と戦うことになるのか、あるいは米軍と共に台湾軍と戦うことになるのか。
そのとき解放軍は台湾の救世主となってしまうのだろうか。
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